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<東久留米市 幸町> 屋根改修工事(前編)

いよいよ今年もあとわずかとなりました。当社も今週末で今年の作業は終了となります。
今回は年内最後の作業Blogとなりますので当社が今年の元請け工事としてお受けした最大規模の屋根改修工事のご紹介です。ただ、あまりにも作業内容が多いので初の前・後編の2本立てにてお伝えいたします。
お問い合わせの内容は施主様が所有する賃貸ビルの雨漏りのご相談でした。他社様との相見積もりではありましたが当社のホームページをご覧いただき改修方法を含めた提案のご依頼からスタートしました。まずは現地確認とお伺いすると建物がとても大きい。いや、大きすぎる…。正直に言って一瞬怯みました。

屋根も急勾配過ぎて実寸を測ることもできそうになく、図面から拾い出すことに。その図面を受け取ってまたもや一瞬硬直です…。

よくわかりません…。

立面図から想像をしてなんとか頭の中で屋根の全体像を作り上げていきました。もう見積もりの段階から難易度MAXです。
入居のテナント様から雨漏りの様子をお伺いして該当箇所を図面とにらめっこしておおよそ特定し、築年数と雨漏り個所の多さから部分的な補修では対処できないと判断し屋根の全面改修をご提案しました。
実に屋根坪140坪超、一般的な戸建の実に7棟分に匹敵する大きさ。屋根形状も急勾配、本谷、天窓、サンルーム、棟違い、鳩小屋と屋根工事のオールスター的な内容です。金額的にも工事日数的にもまたもや一瞬躊躇しました…。これだけの規模ですとこの現場にかかりきりとなってしまい他の工事がお受けできなくなってしまうこともあり施主様のご了解を得て当社だけではなく応援の協力会社様の手も借りてスタートしました。

まずは雨漏り個所の確認から。図面と照らし合わせながら実際に屋根を確認すると結構わかりやすい形で破損劣化しており特定は容易でした。一つ目は一番被害の大きいサンルーム。結露もありそうでしたがコーキングの劣化とサンルーム取り合いの板金の塞ぎ方に問題がありました。築後数年で雨漏りが発生していたようです。

その他の部分もわかりやすく、棟が飛んでいたり穴が開いていたり、三晃式の合羽軒先の納め方不良等。軒樋の固定方法もよくありませんね。

今回わかりやすい部分があったのでこの際にお伝えしたいのですが、改修の際に屋根材を切りっぱなしで棟板金を被せる施工はこんな感じになります。

鉄板の上に直に材木(貫板)と取り付けると材木の傷み(劣化)が非常に早くこのような結果になってしまします。また、改修目的で再度貫板を打ち付ける度に屋根材本体にビス穴を空けることにもなります。それを踏まえて当社では棟に算木を取り付けて板金を立ち上げ、算木に貫板を取り付けることで上記のようなデメリットを解消しています。

それでは作業にかかります。先ずは棟を撤去して大工さんに野地(ラーチベニヤ12mm)を施工してもらいます。これでもまだ半分以下の量です。

野地の後を追いかけるようにルーフィングを敷いていきます。

ここまですすめば雨に降られても安心できるので第一段階が終了です。とは言ってもここまで数日かかっており足場屋さんも大工さんも皆が一筋縄ではいかない現場です。ここからやっと私たち板金屋の本業の板金屋根工事がスタートです。今日はここまで、後半に続きます。

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