お知らせ | 屋根の雨漏り修理・雨樋工事・外壁工事・板金工事なら西東京市の宮本工業

今週は薄曇りの天気が多く明日も天気予報は雨マーク、明後日からの作業を見越して早々に加工作業に切り替えることにしました。今週末は休校日の学校工事を控えているので今から晴れを望むばかりです。

さて今回は少しかわった作業のご紹介となりますが、デザイナーズハウスのパーゴラ屋根の雨漏り改修工事となります。パーゴラとは柱と桁でできた構造物で庭やテラスの植栽を這わせるための棚のようなものです。そのパーゴラにポリカをのせて屋根を造作しすのこを置いてベランダとして利用していたようですが雨仕舞いがうまくできておらず雨漏れがありその改修方法を含めたご相談をいただきました。

現調の当日は運が良く!?雨の日だったので様子がすぐに確認でき原因は雨仕舞全般の納め不良と判断ができました。雨押えからの吹き戻しによる雨漏り、ポリカ平板の伸縮によるクリアランス不足で接合部に亀裂と破損がみられる状態でした。

ポリカ平板を用いる場合には波板形状のものよりも明らかに伸縮がありますのでそれを加味した施工でなければ数年で不具合が起きてしまします。お問い合わせをいただいた際に事前にそのご説明をさせていただき現調に伺いました。実は私自身が以前にも設計士の先生からの依頼で数件同様の施工をしており不具合もそれに対する対処方法も経験済みでした。今回は施主様のご兄弟の方が遠方で建築関係のお仕事をされておりその方との協業（相番）という形で行うことになりました。

作業に入る過程で既存デッキ（すのこ）を外しポリカを撤去していただき、次にポリカの伸縮を考慮した寸法を私からお伝えして桁に墨出しをお願いしました。

そして当社が板金作業に入り軒先水切りを取り付けエプトシーラーを用いて止水（水返し）処理。伸縮を考慮してポリカに関わる面は全てこのエプトシーラーを用います。コーキングは伸縮により切れてしまうのでこの場合はご法度です。

そして桁の墨に合わせてポリカを順に被せていきます。

木枠の雨押えと押縁の取り合いにも止水処理を施して枠を固定します。

木枠となる雨押えと押縁の資材は私から寸法を指定して加工をしていただきました。そしてこの木材は全てこだわりの「檜」です！！

これらを用いて三方を固定していきます。

ポリカ平板を押さえる部分、押縁凸部のほんの小さな隙間（逃げ寸法）が肝となるポイントです。またエプトシーラーが押縁よりも少しはみ出していることも重要です。

残すは板金の仕上げ作業です。まずは寸法を測って会社に戻り加工をします。ここまでが一日の作業となりました。

翌日、これらの板金を順番に取り付けていきます。

軒先部分は伸縮による膨らみを防止するためにL型板金で固定をして、下側からビスが見えないように水切り裏面も化粧板金を施します。そしてケラバも同様に。

下から見た際の細部の仕上げがこちらです。

今回用いたポリカはクリア色。傷がとてもつきやすく目立ちやすいので本当に気を使いながらの作業でした。完成画像でも本当にポリカがあるのかわからないほどだと思います（笑

当社の作業はここまでとなりますが、後日デッキを戻し完工した画像をいただきました。

デッキ（すのこ）と板金も直接接しないようにパッキンを間にかませて施工していただきました。この部分は交換を前提に取り付けをしておりパッキンを含めてすのこの固定に板金部に一切ビス止めをしていないのですがしっかりと固定されています。そこは大工さんの引き出しなのでしょうね。
板金の仕上がりも私自身満足のいくもので気持ちのよい作業ができました。初めての方とでもしっかりと納めたい気持ちが通じ合えば本当に良い仕事になりこの工事に携われたことに感謝しております。今回の作業は仕上がってしまえば大したこともないように感じられるかもしれませんが経験がなければ作業の提案自体ができない内容であり、建築に携わるご兄弟様から施工に関するご相談のお問い合わせをいただいたことが何よりの証ではないでしょうか。このようなある意味特殊な板金（屋根）工事にも対応可能ですのでお悩み事などがありましたら遠慮なくお問い合わせいただければと思います。

B様、この度はご依頼誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。また別の物件でのご相談もお待ちしております。

＜小金井市　東町　B様邸＞
パーゴラ屋根板金工事　
ポリカ：タキロン　ポリカ（両面クリア）　5mm厚
原　板：ニスクカラーPRO　0.35mm

西東京市の雨漏り（あまもり）修理
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