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2025.12.29施工Blog 板金
<東久留米市 学園町> 銅板軒先唐草(水切り)交換工事
2025年も今日を入れてあと三日となりました。今年最後となるご紹介は年末に行った銅板板金工事のご紹介です。銅板の工事は私にとっては縁起の良いものなのでラストを飾るにふさわしいかなと思います。
既存は破風を銅板で仕上げておりその屋根軒先の唐草に絡め屋根自体はシート防水で仕上げてありました。今回はシート防水の交換にあたり腐食している銅板の軒先唐草も一式交換することになりました。

銅板は錆びない材料ではありますが酸性雨による浸食や異種金属による電食によりこのように穴が開いてしまいます。非鉄金属なので加工がし易い反面、傷や凹みが付きやすいので扱いが難しい部分もあります。どの材料にも一長一短があるということですね。
まずは既存の軒先唐草を数か所撤去し寸法を測って加工をしていきます。既成品はもちろんありませんので必要分を銅板の定尺板から切り落とすのですが、これも銅板の柔らかさ故に動力の機械で切断すると微妙に伸びてしますので昔ながらの手動の押切り(ギロチンのようなもの)で一枚一枚切断します。今回は実に300枚強必要でしたので黙々と作業に勤しみました。この加工の精度で現場での進捗度合いが決まりますからね。

既存の軒先唐草を撤去したら大工さんに広小舞(軒先部分の材木)も交換して新しくしてもらい取り付けにかかります。銅板作業用の道具箱も実に数年振りの出番です。


大屋根部分の寄棟四方の軒先をぐるっと仕上げて、

型流れの下屋根も同様に仕上げていきます。

コーナー部分も角度を合わせてしっかりと繋いで整えます。

玄人ならばわかるスタート部分もしっかりと振り分けで。この本数ともなると線一本分の違いも先へ進むごとにエラいことになってしまいますからね。そして千鳥仕様はマストです。


「段取り八割…」とよく言いますが板金屋にとって銅板工事は正にその最たるものかもしれません。加工の精度は知識・経験・技術の結晶のようなものです。
最後に屋根の上からパチリと一枚。

環境がとても良く、お天気にも恵まれて最高のお仕事日和で締めくくることができました。今年最後にこのような縁起のよい工事に携わらせていただけて本当に光栄です。新年を迎える励みにもなりました。
<東久留米市 学園町 F社様依頼物件>
公会堂銅板軒先唐草交換工事
原 板:銅板 455定尺板 0.35mm
西東京市の雨漏り(あまもり)修理
屋根・雨樋・外壁・板金の工事はおまかせください!!
宮本工業有限会社
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